“両提”のいろいろな読み方と例文
旧字:兩提
読み方割合
ふたつさげ40.0%
りょうさげ40.0%
ふたつさ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足をおさえた片手をうしろへ、腰の両提ふたつさげの中をちゃらちゃらさせて、爺様じさま頼んます、鎮守ちんじゅ祭礼まつりを見に、頼まれた和郎わろじゃ、と言うと、船を寄せた老人としよりの腰は
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といって、またひっくり返した。かしらへッついの前に両足を拡げながら、片手で抜取って銀煙管ぎんぎせるくわえ、腰なる両提りょうさげふらふらとたばこを捻る。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その手拭てぬぐいを、すそと一緒に、下からつまみ上げるように帯へはさんで、指を腰の両提ふたつさげに突込つきこんだ。これでは直ぐにも通れない。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)