“りょうさげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
両提66.7%
煙草入33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といって、またひっくり返した。かしらへッついの前に両足を拡げながら、片手で抜取って銀煙管ぎんぎせるくわえ、腰なる両提りょうさげふらふらとたばこを捻る。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つかつかとちかづいた、三尺帯を尻下りに結んで、両提りょうさげ莨入たばこいれをぶらりと、坊主天窓あたま親仁おやじが一名。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と二人は一所に挨拶をして、上段の間を出てきまする、親仁おやじ両提りょうさげ莨入たばこいれをぶら提げながら、克明に禿頭はげあたまをちゃんと据えて、てくてくと敷居を越えて、廊下へ出逢頭であいがしら、わッと云う騒動さわぎ
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
早くも食うてしまって出て来たり、さようなら行ってまいります、と肩ぐるみに頭をついと一ツげて煙草管きせるを収め、壺屋つぼや煙草入りょうさげ三尺帯に、さすがは気早き江戸ッ子気質かたぎ草履ぞうりつっかけ門口出づる
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)