“たばこい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莨入59.3%
煙草入33.3%
烟草入7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親分の死骸の上に麗々と載せてあった莨入たばこいれ、いつも鼻猪之が腰から放さぬ品で、そればかりか印入りの提灯ちょうちんまでこれ見よがしに置いてございました」
無頼は討たず (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
寛斎はしりを持ち上げたかと思うとまた落ちつけ、煙草入たばこいれを腰に差したかと思うとまた取り出した。そこへお民も茶を勧めに来て、夫の方を見て
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
まだ其の頃は余り兵児帯へこおびは締めません時分だから、茶献上ちゃけんじょうの帯を締め、象牙ぞうげへ四君子のってある烟管筒きせるづつ流行はやったもので、烟草入たばこいれは黒桟くろざんに金の時代のい金物を打ち、少し色は赤過ぎるが
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)