“茶献上”の読み方と例文
読み方割合
ちゃけんじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶献上ちゃけんじょうの帯の背にはさんだ白扇をとって、あおぎながら、畳んだ手拭の中をかえしてくびいた。小判形の団扇うちわが二本、今戸名物、船佐ふなさ佃煮つくだにの折が出される。
庭は二た間を貫ぬくえんに沿うて勝手に折れ曲ると云う名のみで、幅は茶献上ちゃけんじょうほどもない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
びらの無紋むもんに、茶献上ちゃけんじょうの帯。切れの長い眼尻めじりに、燭台の灯がものすごく躍る。男でも女でも、美しい人は得なものです。どんな恰好かっこうをしても、それがそのまま、すてきもないポーズになる。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)