“眼尻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めじり91.7%
まなじり8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見る陰もなくせ衰えて、眼が落ちくぼんで……が、その大きな眼がほほえむと、面長おもなが眼尻めじりに優しそうなしわたたえて、まゆだけは濃く張っている。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
この伯母の主人はいつもにこにこした眼尻めじりで私を愛してくれた。私は祖父の家の後を継いでいる養子よりも、この魚屋の主人の方が好きだった。
洋灯 (新字新仮名) / 横光利一(著)
眼尻まなじりに力がこもって、口をむすんで。文学における全体と箇との問題などが、今日新しい機械論として出て居るのなどは何と興味あることでしょう。
おんなつかしさ少時しばしも忘れずいずれ近きうち父様ととさまに申しあげやがて朝夕ちょうせき御前様おまえさま御傍おそばらるゝよう神かけて祈りりなどと我をうれしがらせし事憎し憎しと、うらみ眼尻まなじり鋭く
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)