“御傍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おそば85.7%
おんそば14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かなら魂魄こんぱくだけは御傍おそばへ行って、もう一遍御目にかかりますと云った時に、亭主は軍人で磊落らいらく気性きしょうだから笑いながら、よろしい、いつでも来なさい
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おんなつかしさ少時しばしも忘れずいずれ近きうち父様ととさまに申しあげやがて朝夕ちょうせき御前様おまえさま御傍おそばらるゝよう神かけて祈りりなどと我をうれしがらせし事憎し憎しと、うらみ眼尻まなじり鋭く
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さはあれ業苦の浮世をのがれ、天堂におわ御傍おんそばへ行くと思えば殺さるる生命いのちはさらさら惜からじと、下枝は少しも悪怯わるびれず。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)