“怨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うら72.5%
うらみ19.4%
えん4.5%
ゑん1.6%
うらめ0.7%
あだ0.3%
0.3%
うらま0.1%
うらむ0.1%
0.1%
きら0.1%
ウラミ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これからのこともあるだろうから、自分にうらみを持つ者の心当りだけでも話しておいちゃどうだ。親分はそんなことを人に言う気遣いはねえ——」
へい、それが間に合いませんので……火を引いたあとなもんでなあ——何のうらみか知らないが、こうなると冷遇を通り越して奇怪きっかいである。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これからのこともあるだらうから、自分にうらみを持つ者の心當りだけでも話して置いちや何うだ。親分はそんなことを人に言ふ氣遣ひはねえ——」
鳥居甲斐守は老中水野越州えっしゅうが天保改革の時、江戸町奉行の職に在り、一せいうらみを買って、酷吏こくりと称せられた人である。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
さう言つた錢形平次でした。だから何時までも貧乏してゐるのを、女房のお靜はえんずる色もなく、靜かに納得して自分の職場——お勝手へ引下がります。
艶眉えんびがそれをえんじて見せても宋江には通じないのだから、なお焦々いらいらするし、しまいには男を小馬鹿にしたくなってきた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お靜はちよいとゑんじましたが、自分も少し出過ぎたことに氣がついたか、そのまゝもとのお勝手に、一陣の薫風を殘して姿を隱しました。
もとゑんじはまこと心底の胸から出やるか、乃至ないしは唇のおもてからか。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
例えられぬほどうらめしく思われるに反して、蘿月の伯父さんの事がなんとなく取縋とりすがって見たいようになつかしく思返された。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「伏姫は此形勢ありさまを。つく/″\と見給ひて。此犬誠に得度とくどせり。うらめるものゝ後身さいらいなりとも。既に仏果を得たらんには。」云々しか/″\
「彼の国の道俗は相州の男女よりもあだをなしき。野中に捨てられて雪に肌をまじえ、草を摘みて命を支えたりき」
オレガ内ガ修マラヌカラ困ッテイタラ、或老人ガ教エテクレタガ、世ノ中ハ恩ヲあだデ返スガ世間人ノ習イダガ、オマエハコレカラ怨ヲ恩デ返シテミロト云ッタカラ、ソノ通リニシタラ追々内モ治マッテ、ヤカマシイババア殿モ、段々オレヲヨクシテクレタシ、世間ノ人モ用イテクレルカラ、ソレカラ、人ノ出来ヌ六ツカシイ相談事
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
じて我ぞよりたる小柱に鬢香びんがのこらむ其下そのもとに寝よ
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ずる
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
はただれをかとがめかつうらまんや〔これ哲人の心地〕。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
いかりうらむべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すずろなる事腹立ちて同じ所にも寝ず、身じくり出づるを、忍びて引き寄すれど、理なく心異なれば、あまりになりて、人もさはよか※なりとじて、掻いくくみて臥しぬる後、いと寒き折などに、唯単衣ひとえぎぬばかりにて、生憎あやにくがりて……思ひ臥したるに、奥にも外にも、物うち鳴りなどしておそろしければ、やをらまろび寄りて衣引きあぐるに、虚寝そらねしたるこそいとねたけれ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ここに天皇りたまはく、「その兄をきらひたまへども、なほその后を愛しとおもふにえ忍へず」とのりたまひて、后を得むとおもふ心ましき。
巧言令色足恭コウゲンレイショクスウキョウウラミカクシテノ人ヲ友トスルハ、丘コレヅ とか、生ヲ求メテモッテ仁ヲ害スルナク身ヲ殺シテ以テ仁ヲ成スアリ とか、狂者ハ進ンデ取リ狷者ケンジャサザル所アリ とかいうのが、それだ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)