“怨”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うら70.1%
うらみ21.5%
えん4.3%
ゑん1.8%
うらめ0.8%
あだ0.3%
0.3%
うらま0.2%
うらむ0.2%
0.2%
(他:2)0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“怨”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語14.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
沢山たんと、待たせてさ。」と馴々なれなれしく云うのが、遅くなった意味には取れず、さかさまうらんで聞える。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「浅井さん、あなたそんなことなすっていいんですか。知れたらどうするんです。私までがあなたの奥さんにうらまれますよ。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
満枝は金煙管きんぎせる手炉てあぶりふちちようちて、男の顔に流眄ながしめうらみを注ぐなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「やい、勘作さん、おまえさんのようなじょうなしがどこにある、おまえさんはなんのうらみがあって、私の仕事の邪魔をした」
ある神主の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
まぶたはだるそうにすぼめられ、そこから細くのぞいているひとみはぼんやりと力なく何ものかをえんじていた。
美しき死の岸に (新字新仮名) / 原民喜(著)
半醒はんせいのうちに、後家さんは、竜之助にえんじかけました。地獄をのぞいていまかえった人というような見得みえで……
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お靜はゑんずる色がありました。内氣で優しいお靜に取つては、程經ほどへてからでも斯う言ふのが精一杯だつたのです。
千代松の眼には痛々しくもゑんずる色があります。何時の間にやらお雛は、耳をふさぐやうに出て行つてしまひました。
銭形平次捕物控:130 仏敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
例えられぬほどうらめしく思われるに反して、蘿月の伯父さんの事がなんとなく取縋とりすがって見たいようになつかしく思返された。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「伏姫は此形勢ありさまを。つく/″\と見給ひて。此犬誠に得度とくどせり。うらめるものゝ後身さいらいなりとも。既に仏果を得たらんには。」云々しか/″\
「彼の国の道俗は相州の男女よりもあだをなしき。野中に捨てられて雪に肌をまじえ、草を摘みて命を支えたりき」
オレガ内ガ修マラヌカラ困ッテイタラ、或老人ガ教エテクレタガ、世ノ中ハ恩ヲあだデ返スガ世間人ノ習イダガ、オマエハコレカラ怨ヲ恩デ返シテミロト云ッタカラ、ソノ通リニシタラ追々内モ治マッテ、ヤカマシイババア殿モ、段々オレヲヨクシテクレタシ、世間ノ人モ用イテクレルカラ、ソレカラ、人ノ出来ヌ六ツカシイ相談事
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
じて我ぞよりたる小柱に鬢香びんがのこらむ其下そのもとに寝よ
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ずる
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
はただれをかとがめかつうらまんや〔これ哲人の心地〕。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
いかりうらむべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すずろなる事腹立ちて同じ所にも寝ず、身じくり出づるを、忍びて引き寄すれど、理なく心異なれば、あまりになりて、人もさはよか※なりとじて、掻いくくみて臥しぬる後、いと寒き折などに、唯単衣ひとえぎぬばかりにて、生憎あやにくがりて……思ひ臥したるに、奥にも外にも、物うち鳴りなどしておそろしければ、やをらまろび寄りて衣引きあぐるに、虚寝そらねしたるこそいとねたけれ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ここに天皇りたまはく、「その兄をきらひたまへども、なほその后を愛しとおもふにえ忍へず」とのりたまひて、后を得むとおもふ心ましき。
巧言令色足恭コウゲンレイショクスウキョウウラミカクシテノ人ヲ友トスルハ、丘コレヅ とか、生ヲ求メテモッテ仁ヲ害スルナク身ヲ殺シテ以テ仁ヲ成スアリ とか、狂者ハ進ンデ取リ狷者ケンジャサザル所アリ とかいうのが、それだ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)