“深怨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんゑん57.1%
しんえん42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深怨しんゑんのある者の仕業と見せた仲左衞門の惡賢こさは、さすがの平次も舌を卷きましたが、解決して見ると、この上もなくあつけない事件です。
これが非常に惡かつた——と言ふのは、障子の外で、深怨しんゑんの眼を光らせて居た峠宗壽軒、娘の聲にハツと驚いたところへ、續いて笹野新三郎の名乘りです。
慾が深くて因業いんごうで、若い時からずいぶん人を泣かせてきた様子ですから、どこに深怨しんえんやいばぐ者があるかもわからない情勢です。
家とたからとを失い、自分自身をさえ失った男が、まず何をいても、こんな目に逢わせた、敵に思い知らせてやろうという、思い断つことの出来ない深怨しんえんの恐ろしさを見て