“因業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんごう64.4%
いんごふ32.9%
ゐんがう1.4%
マレデツトオ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕切りの金目垣かなめがきは、いやが上にもよく茂り、野良犬の通路とも見えるかなりの穴が一つある外には、木戸一つない因業いんごうなものでした。
「いや知つて居るよ。公儀御鞍打師の辻萬兵衞は、やかましいのと因業いんごふなこと、そして弟子の仕込みのうまいので名題の男であつた」
それでいろ/\けなくつて、やうやく七ぐわつ十一にち末吉すゑよし駈付かけつけてると、貝殼かひがらやまだけしろのこつて、あゝ因業ゐんがう親分等おやぶんらは、一人ひとりかげせぬのであつた。
忽ち車主エツツリノの一聲の因業マレデツトオを叫びて、我等に馳せ近づくを見き。手形の中、不明なるもの一枚ありとの事なり。われはその一枚の必ず我劵なるべきを思ひて、滿面に紅をしたり。