“金目垣”の読み方と例文
読み方割合
かなめがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叔父の家は広い植木屋の地内で、金目垣かなめがき一つ隔てて、じかにその道路へ接したような位置にある。垣根のわきには、細い乾いたみぞがある。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
仕切りの金目垣かなめがきは、いやが上にもよく茂り、野良犬の通路とも見えるかなりの穴が一つある外には、木戸一つない因業いんごうなものでした。
金目垣かなめがきにささやかな門、庭木が小暗くしげっている。南向きの六畳の部屋、経机を前にしとねにより、書見している一人の武士、ほかならぬ袴広太郎。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)