“遠目金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおめがね80.0%
とほめがね20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(あの松原の砂路すなじから、小松橋こまつばしを渡ると、急にむこうが遠目金とおめがねめたようにまるい海になって富士ふじの山が見えますね、)
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
七十五里を一目に見る遠目金とおめがね芥子粒けしつぶを卵のごとくに見る近目金、猛虎の皮五十枚、五町四方見当なき鉄砲、伽羅きゃらきん、八畳釣りの蚊帳かや、四十二粒の紫金しこんいたコンタツ。
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)
はしさきあなをあけて、はよくとほつたでござらうかと、遠目金とほめがねのぞくやうなかたちをしたのでは大概たいがい岡惚をかぼれ引退ひきさがる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)