“金目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かねめ86.1%
かなめ13.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文字通りこの上なしの金目かねめの朝飯が出ているのに、その金目かねめのためにこそ、却ってそれがなんにもならないものになっているのです。
だが総体に交際は派手で、虚栄きょえい的で、お祭りとか葬式とかの時にはできるだけ金目かねめのかかった衣裳をつけて出るのが女の習慣だった。
袖やすそのあたりが、恰度ちょうどせみころものように、雪明りにいて見えて、それを通して、庭の梧桐あおぎり金目かなめなどの木立がボーッと見えるのである
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
倹約な巴里パリイの女が外見は派手でありながら粗末なしつの物をたくみに仕立てるのとちがつて、倫敦ロンドンの女は表面質素じみな様で実は金目かなめかゝつた物を身に着けて居る。だ惜しい事に趣味が意気でない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)