“とほめがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遠眼鏡33.3%
遠目鏡33.3%
望遠鏡16.7%
遠目金16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
用人の禿頭はげあたまに三百兩を叩き返して、サテと改りましたよ、——遠眼鏡とほめがねで町娘を御覽になつて、奉公に出せなんて無理を言ふからこんなことになるんだ。
船藏ふなぐらがついちかくつて、安宅丸あたかまる古跡こせきですからな。いや、ういへば、遠目鏡とほめがねつたで……あれ、ごろうじろ——と、河童かつぱ囘向院ゑかうゐん墓原はかばら惡戲いたづらをしてゐます。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
料理が済むと、主婦かみさんは勘定書かんぢやうがきを持ち出した。天文学者はじつとその〆高しめだかを見つめてゐたが、暫くすると、望遠鏡とほめがねを覗く折のやうに変な眼つきをして主婦かみさんを見た。
はしさきあなをあけて、はよくとほつたでござらうかと、遠目金とほめがねのぞくやうなかたちをしたのでは大概たいがい岡惚をかぼれ引退ひきさがる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)