“主婦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おかみ31.1%
かみ30.0%
あるじ20.0%
かみさん8.9%
カミ2.2%
おかあ1.1%
おかみさん1.1%
しゅふ1.1%
しゆふ1.1%
めあるじ1.1%
ハジャイカ1.1%
ママチャン1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(まあ、主婦(おかみ)さんもこのごろは金の催促がうまくなったこと! それにしても、まだ年が若いのに、この人もほんとに気の毒な……)
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
グージャールが主婦(かみ)さん相手に決闘場所の借り賃を値切ってる声が聞こえていた。ジュリアンは時間を無駄(むだ)に費やしてはいなかった。
父親が自分でつけた酒をちびちびやりながら、荒い声が少し静まりかけると、主婦(あるじ)がまた母親を煽動(けしか)けるようにして、傍から口を添えた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
店先には葡萄酒(ぶどうしゅ)の立飲をしている労働者風の仏蘭西(フランス)人も見えた。帳場のところに居た主婦(かみさん)は親しげな挨拶(あいさつ)と握手とで岡を迎えた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「今な奥(オコ)さん、坊(ボー)ちやが隣り下駄屋から——あれ何言ふか、野球(ベース)手袋な、あれお主婦(カミ)さに出して貰ふ彼方(アーツチ)駆けたで。わたし内帰ろ言ふても駆けた、えゝのか。勉強(ベーキヨ)せんで。」
耕二のこと (新字旧仮名) / 中原中也(著)
「わいはこないに権右衛門(おやっさん)の為に泥棒の真似までして来たのや、それやなのに、あの主婦(おかあ)は(政江のこと)……」「それをいいな、それを」と千恵造はなだめたが
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
そうなったら憎いが先に立って、私は翌朝(あくるあさ)起きてからもお宮には口も利かなかった。それでも主婦(おかみさん)が階下(した)からお膳(ぜん)を運んで来た時
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
主婦(しゅふ)の誕生日だが、赤の飯に豆腐汁で、鰯(いわし)の一尾も無い。午前に果樹園(かじゅえん)を歩いて居たら、水蜜の早生(わせ)が五つばかり熟(じゅく)して居るのを見つけた。取りあえず午餐の食卓に上(のぼ)す。時にとっての好いお祝。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
地主(ぢぬし)の主婦(しゆふ)に就(つい)て聞(き)いて見(み)ると、徳利(とくり)のやうな物(もの)が出(で)た事(こと)が有(あ)つたといふ。
肥満(ふと)りたる、頸輪(くびわ)をはづす主婦(めあるじ)の腋臭(わきが)の如く蒸し暑く
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ねえ、奥さん、本当の主婦(ハジャイカ)ならこれを見落しゃしませんよ、たった九十五カペイキ、お買いなさい奥さん」
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あのアルプスの主婦(ママチャン)の妹さん……御存じでしょう。会計をやってらっしゃる貴美子さん……いつも妾達(わたしたち)によくして下さる。ね……あの人に頼まれたもんですからね。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)