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勉強
読み方 | 割合 |
べんきょう | 67.9% |
べんきやう | 23.1% |
べんきよう | 6.4% |
べんけう | 1.3% |
ベーキヨ | 1.3% |
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「それじゃ、
小僧さんは、
子どものときから、ひとのできない、さか
立ちをしようと
勉強したんだね。」と、
武ちゃんが、ききました。
「そりや
兄さんも
忙がしいには
違なからうけれども、
僕もあれが
極まらないと
氣掛りで
落ち
付いて
勉強も
出來ないんだから」と
云ひながら
やがては
墨染にかへぬべき
袖の
色、
發心は
腹からか、
坊は
親ゆづりの
勉強ものあり、
性來をとなしきを
友達いぶせく
思ひて、さま/″\の
惡戯をしかけ
この夏もお
互に
旅先や何かで久しく
顏を合せなかつた二人、さて新秋になると、
向うは
熱海で
勉強して大に
強くなつたと自
信を持ち
「今な
奥さん、
坊ちやが隣り下駄屋から——あれ何言ふか、
野球手袋な、あれお
主婦さに出して貰ふ
彼方駆けたで。わたし内帰ろ言ふても駆けた、えゝのか。
勉強せんで。」