“徳利”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とくり65.7%
とっくり21.3%
とつくり6.5%
どくり2.8%
どっくり1.9%
てうし0.9%
とッくり0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒好きのお爺さんは、徳利(とくり)に上酒を一升ほど入れて来たが、子供に引くりかへされぬやうにと、それを茶箪笥の隅に押附けて置いた。
朝 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「わたくしも若いときには少し飲みましたが、年を取っては一向(いっこう)いけません。この徳利(とっくり)も退屈しのぎに列(なら)べてあるだけで……。」
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「二人ともよく泳ぐさうですよ、——尤(もつと)も女共は皆んな徳利(とつくり)だ、少しでも泳げさうなのは、橋場(はしば)で育つたお袖位のもので」
炉の隅(すみ)に転げて居る白鳥(はくちょう)徳利(どくり)の寐姿忌〻(いまいま)しそうに睨(ね)めたる眼(め)をジロリと注ぎ、裁縫(しごと)に急がしき手を止(とめ)さして無理な吩附(いいつけ)、跡引き上戸の言葉は針
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しゃんしゃんしゃんと打つ掌(て)の音が何か子供のふざけ事のように楽しく響くのをかやもいねも嬉しげに眺め、いねは一升徳利(どっくり)を持って酒屋へ走った。
暦 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「何(どう)したんだねエ、此の女(こ)は」と、お加女(かめ)の耐(こら)へず声荒ららぐるを、お熊はオホヽと徳利(てうし)取り上げ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
能代(のしろ)の膳には、徳利(とッくり)が袴(はかま)をはいて、児戯(ままごと)みたいな香味(やくみ)の皿と、木皿に散蓮華(ちりれんげ)が添えて置いてあッて、猪口(ちょく)の黄金水(おうごんすい)には、桜花(さくら)の弁(はなびら)が二枚散ッた画と、端に吉里と仮名で書いたのが
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)