“酒徳利”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかどくり33.3%
さかどっくり33.3%
さかとくり16.7%
さけとくり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肴籠さかなかご酒徳利さかどくりとをそこに置いて、げんこつを握り固めながら、社の上に飛び上がりざま、狐に飛びかかっていきました。
ひでり狐 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
前の晩の連中のしわざであろう、そこいらには酒徳利さかどっくり湯呑茶碗ゆのみぢゃわんがころがり、何と弁別も出来ない臭気がいっぱい漂っていた。
遺産 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
東湖は酒徳利さかとくりを座敷の本箱の中へこつそり忍ばせておいて、箱の蓋には生真面目に李白集と書いてゐた。実際李白集があつたら質に入れて酒に替へ兼ねない程の男だつたのだ。
小僧こぞうは、正直しょうじきなやさしいおじいさんに感心かんしんしました。おれいをいって、こまどりをもらって、うちからかけますと、そとはしら酒徳利さけとくりがかかっていました。それは、から徳利とくりでありました。
こまどりと酒 (新字新仮名) / 小川未明(著)