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徳利
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とつくり
ふりがな文庫
“
徳利
(
とつくり
)” の例文
「二人ともよく泳ぐさうですよ、——
尤
(
もつと
)
も女共は皆んな
徳利
(
とつくり
)
だ、少しでも泳げさうなのは、
橋場
(
はしば
)
で育つたお袖位のもので」
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そつから、はあ、
鐵瓶
(
てつびん
)
の
中
(
なか
)
さ
徳利
(
とつくり
)
おしこめばえゝんだな、さうすりやどうだもかうだもねえんだな」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
徳利
(
とつくり
)
が
化
(
ば
)
けた
遊女
(
おいらん
)
と
云
(
い
)
ふ
容子
(
ようす
)
だが、
其
(
そ
)
の
窓
(
まど
)
へ、
紅
(
べに
)
を
刷
(
は
)
いたら、
恐
(
おそ
)
らく
露西亜
(
ろしや
)
の
辻占
(
つぢうら
)
であらう。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とせき立てての、まだ
徳利
(
とつくり
)
に未練のあるやつを、やつと横にならせたが、御方便なものぢや無えか、あれ程はしやいでゐた野郎が、枕へ頭をつけたとなると、酒臭え
欠伸
(
あくび
)
を一つして
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
呑みましたよ。大川の水なんてものは、あまり結構なもんぢやありませんね、——
徳利
(
とつくり
)
を持つて、お酒を
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「
鐵瓶
(
てつびん
)
ぢや
徳利
(
とつくり
)
一
本
(
ぽん
)
づつしかへえんねえから
面倒臭
(
めんだうくさ
)
かんべと
思
(
おも
)
つてよ」と
婆
(
ばあ
)
さんはいひながら、一
旦
(
たん
)
沸
(
たぎ
)
つた
鐵瓶
(
てつびん
)
を
懸
(
か
)
けた。
樽
(
たる
)
が
空虚
(
から
)
になつて
悉皆
(
みんな
)
飮
(
の
)
む
者
(
もの
)
は
銘酊
(
よつぱら
)
つてがや/\と
只
(
たゞ
)
騷
(
さわ
)
いだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「心當りどころぢや御座いません、——泳ぎの御自慢な御主人が
溺
(
おぼ
)
れて、
徳利
(
とつくり
)
の六郎さんがノコノコ生きて歸つて來た時から、私はもうこんな事になるだらうと思つて居りました」
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
毎日暮
(
まいひぐれ
)
ぢやねえけ
徳利
(
とつくり
)
おつ
立
(
た
)
てゝんな」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「いけねえ、親分、自慢ぢやねえが、あつしは
徳利
(
とつくり
)
だ」
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“徳利”の意味
《名詞》
主に酒を入れる容器の一つで、上部の首の辺りが括れた細い容器。
泳げない人。
(出典:Wiktionary)
“徳利”の解説
徳利(とっくり、とくり)とは、日本酒などを入れて注ぐための首が細く下部が膨らんだ容器の一種。徳利を置くための受け皿は袴と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
徳
常用漢字
小4
部首:⼻
14画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“徳利”で始まる語句
徳利形
徳利式
徳利搗
徳利様