トップ
>
『鼠小僧次郎吉』
ふりがな文庫
『
鼠小僧次郎吉
(
ねずみこぞうじろきち
)
』
或初秋の日暮であつた。 汐留の船宿、伊豆屋の表二階には、遊び人らしい二人の男が、さつきから差し向ひで、頻に献酬を重ねてゐた。 一人は色の浅黒い、小肥りに肥つた男で、形の如く結城の単衣物に、八反の平ぐけを締めたのが、上に羽織つた古渡り唐桟の半 …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1920(大正9)年1月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約25分(500文字/分)
朗読目安時間
約42分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
私
(
わつち
)
暖
(
あつたけ
)
私
(
わつし
)
上下
(
のぼりくだり
)
何
(
なあ
)
宿
(
じゆく
)
御前
(
おめえ
)
中
(
ぢゆう
)
人
(
と
)
度
(
て
)
下
(
さが
)
了
(
を
)
位
(
くれえ
)
婢
(
をんな
)
盗人
(
ぬすつと
)
若
(
わけ
)
上手
(
じやうず
)
前
(
めえ
)
反
(
かへ
)
嚏
(
くしやみ
)
囈言
(
たはごと
)
宿
(
しゆく
)
献酬
(
けんしう
)
衆
(
しゆ
)
事
(
ごと
)
奇体
(
きてえ
)
御大
(
ごたい
)
徳利
(
とつくり
)
業
(
ごふ
)
猪口
(
ちよく
)
立
(
たて
)
臂
(
ひぢ
)
頬桁
(
ほほげた
)
饒舌
(
しやべ
)
仰有
(
おつしや
)
冗談
(
じようだん
)
冥利
(
みやうり
)
冥加
(
みやうが
)
劫羅
(
こふら
)
単衣
(
ひとへ
)
可笑
(
をか
)
唐桟
(
たうざん
)
啣
(
くは
)
定宿
(
ぢやうやど
)
屏風
(
びやうぶ
)
弘法
(
こうぼふ
)
当
(
あ
)
形
(
かた
)
御兄
(
おあにい
)
恨
(
うらみ
)
打
(
う
)
捗
(
はか
)
掛守
(
かけまも
)
掻攫
(
かつさら
)
揺
(
ゆす
)
智慧
(
ちゑ
)
格子
(
かうし
)
水
(
みづ
)
汐留
(
しほどめ
)
河童
(
かつぱ
)
洒落
(
しやれ
)
洟
(
ぱな
)
滲
(
し
)
火先
(
ほさき
)
無
(
ね
)
煽
(
あふ
)
猶
(
なほ
)
獅噛
(
しがみ
)
盗
(
ぬす
)
禿
(
はげ
)
箒
(
はうき
)
素性
(
すじやう
)
結城
(
ゆふき
)
脚絆
(
きやはん
)
脹
(
は
)
草鞋
(
わらぢ
)
褪
(
さ
)
這入
(
はひ
)
達
(
た
)
雷獣
(
らいじう
)
面
(
つら
)
面妖
(
めんえう
)
頻
(
しきり
)
鶸
(
ひは
)
黏
(
とりもち
)
中
(
うち
)
仇
(
あだ
)
仔細
(
しさい
)
何時
(
いつ
)
倚
(
よ
)
側眼
(
わきめ
)
八間
(
はちけん
)
冴
(
さ
)
凌
(
しの
)
凍
(
い
)
利
(
き
)
剳青
(
ほりもの
)
古渡
(
こわた
)
呆
(
あき
)
咽喉
(
のど
)