“面妖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めんよう88.5%
めんえう11.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人と二人の書生とは、棒立ちになったまま、暫くは口を利く力もなかったが、やがて、書生の一人が、面妖めんような顔をして、呟いた。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「こりゃちと面妖めんようだな。わしの推察みこみじゃ、里春は、練出さない前に殺されていたはずなんだが、死人が口をきくというのはどういうものだろう」
老いたる法師 これは面妖めんえうな事を承るものぢや。では御坊は阿弥陀仏が、今にもありありとのあたりに、拝ませられると御思ひかな?
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(いんねかはのでございす。)といふ、はて面妖めんえうなとおもつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)