“散蓮華”の読み方と例文
読み方割合
ちりれんげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故って母様がおいしい物を拵(こしら)えては、お茶碗(ちゃわん)に散蓮華(ちりれんげ)を添えて持って来て下さるたんびに、お代りのいるほど食べた——死なないって証拠のように。
少年・春 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
能代(のしろ)の膳には、徳利(とッくり)が袴(はかま)をはいて、児戯(ままごと)みたいな香味(やくみ)の皿と、木皿に散蓮華(ちりれんげ)が添えて置いてあッて、猪口(ちょく)の黄金水(おうごんすい)には、桜花(さくら)の弁(はなびら)が二枚散ッた画と、端に吉里と仮名で書いたのが
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
八の内にもあるやうな脚炉(あんくわ)から引き出した、四角な黒い火入(ひいれ)から蚊遣(かやり)の烟(けむり)が盛んに立つてゐる。小男の客は、をりをりその側にあるブリキの罐(くわん)から散蓮華(ちりれんげ)で蚤取粉(のみとりこ)を撈(すく)ひ出して、蚊遣の補充をする。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)