“散佚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんいつ93.3%
さんゐつ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
原本は四百二十巻の大作だそうですが、その大部分は散佚さんいつして、今伝わるものは五十巻、それでもなかなかの大著述というべきでしょう。
このコルレクションは保さんの五、六歳の時まで散佚さんいつせずにいたそうである。「江戸鑑」の箱があったなら、江戸図の箱もあっただろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かね硯友社けんいうしや年代記ねんだいきを作つて見やうとかんがへつてるのでありますが、書いた物は散佚さんゐつしてしまふし、あるひ記憶きおくから消え去つてしまつた事実などが多いために、とても自分一人ひとりふでるのでは
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)