“吩附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いひつ36.8%
いいつ26.3%
いひつけ21.1%
いいつけ15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五十分の授業の間を隅に立たして置くなどは珍しくない事で、三日に一度は、罰として放課後の教室の掃除當番を吩附いひつける。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
なんとも見当のつかない使者の役目を吩附いいつけておいて、あとからノコノコと跟いて来るという挙動も、なんだか人を見縊みくびったようでもあります。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「天麩羅二つ。」と吩附いひつけてやつてドシリと胡坐をかくと、不取敢とりあへず急がしく足袋を穿き代へて、古いのを床の間の隅ツこの、燈光あかりの屆かぬ暗い所へ投出した。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
炉のすみに転げて居る白鳥はくちょう徳利どくりの寐姿忌〻いまいましそうにめたるをジロリと注ぎ、裁縫しごとに急がしき手をとめさして無理な吩附いいつけ、跡引き上戸の言葉は針
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)