“吩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
50.0%
いひつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひつかつてきた口上を思ひだしたのであらう、お妙は障子を開け放してから、急須に湯をさして茶を注ぎながら、さう言つた。すぐ目の前にまつしろな襟足がみえる。さうして、動く手首がみえる。
木々の精、谷の精 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
恰度いいことに、藤一郎はまた用件をいひつかった。今度はしくじるまいと、藤一郎は自転車に燈をつけた。
少年 (新字旧仮名) / 原民喜(著)