“呍吩”の読み方と例文
読み方割合
いひつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母は気が弱いので、う目尻を袖口で拭つて、何か独りで囁※ぶつぶつこぼしながら、それでも弟に呍吩いひつけられたなりに、大鍋をガチヤ/\させて棚から下してゐた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は五歳いつつ六歳むつの頃から、三日に一度か四日に一度、必ず母に呍吩いひつかつて、叔父の家に行つたものである。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)