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吩附
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いひつ
ふりがな文庫
“
吩附
(
いひつ
)” の例文
五十分の授業の間を隅に立たして置くなどは珍しくない事で、三日に一度は、罰として放課後の教室の掃除當番を
吩附
(
いひつ
)
ける。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「おつう、四五日
見
(
み
)
ねえで
居
(
ゐ
)
たつけが
塒
(
とや
)
にも
幾
(
いく
)
らか
有
(
あ
)
つたつけべ、あがつて
見
(
み
)
ねえか」おつぎに
吩附
(
いひつ
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
したら、
人
(
ひと
)
が
來
(
き
)
たといふ
知
(
し
)
らせに、
口笛
(
くちぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
かうぞ。その
花
(
はな
)
もおこせ。
吩附
(
いひつ
)
けたやうにせい、さ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
女中に
吩附
(
いひつ
)
けて、ふかし立てのおいしさうなのを、ドツサリ取り寄せて、氣前よく女中に頒けてやつて、あとで、「さあ、食べませう。」と、自分でお茶を入れて、妹に勸めたが、彼女自身は
新婚旅行
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
この獣のやうな
娘
(
むすめ
)
つ
子
(
こ
)
に
吩附
(
いひつ
)
けて火を
放
(
つ
)
けさせるのだから、重右衛門と言ふ事が解つて居ても、それを捕縛するといふ事は出来ず、さればと言つて、娘つ子は
敏捷
(
すばしこく
)
つて、捕へる事は
猶々
(
なほ/\
)
出来ず
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
『それだつてなす、毎日惡い事許りして千早先生に御迷惑かける樣なんだハンテ、よくお聞き申して置いて、後で私もよく
吩附
(
いひつ
)
けて置くべと思つてす。』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
先生は大抵私に
水注
(
みづつぎ
)
の役を
吩附
(
いひつ
)
けられる。私は、
葉鐵
(
ぶりき
)
で拵へた水差を持つて、机から机と𢌞つて歩く。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
手を叩いて更に「天麩羅二つ」と
吩附
(
いひつ
)
けた。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
吩
漢検1級
部首:⼝
7画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“吩”で始まる語句
吩咐
吩付
吩