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『新婚旅行』
ふりがな文庫
『
新婚旅行
(
しんこんりょこう
)
』
例年の如く、晩秋のこの頃は、黄ろい葉や紅い葉で色取られて、箱根の山は美しい。この山に限らない、何處の山でも何處の田舍でも、秋は美しいに違ひない。 晴れ切つた、風のない空に、烏が幾羽も浮んでゐる。 山中でも温かい日盛りの午後の二時頃。 一人の …
著者
正宗白鳥
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論 第四十一年第一号」中央公論新社、1926(大正15)年1月1日
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約14分(500文字/分)
朗読目安時間
約22分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
身裝
(
なり
)
唾液
(
つばき
)
喋舌
(
しやべ
)
舁
(
か
)
嚴
(
いか
)
囂
(
かまびす
)
臙脂
(
べに
)
氣色
(
けはひ
)
義姉
(
ねえ
)
木偶
(
でく
)
見窄
(
みすぼ
)
目蕩
(
まどろ
)
生活
(
くらし
)
價値
(
ねうち
)
嚏
(
くさめ
)
吩附
(
いひつ
)
入日
(
いりひ
)