“目蕩”の読み方と例文
読み方割合
まどろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階下の室には人多くゆききする足音あのとしきりに、屋外の大渠たいきよには小舟の梶音かぢのと賑はしかりき。われは暫し目蕩まどろみしに、ふとマリアの死せることを知り得たり。
明け方になつて、彼女もいくらか目蕩まどろんだが、長つたらしい雨戸の繰り開けられる音に、やうやくにして捉へた曉の夢を破られた。山上の澄んだ朝の空氣は、さすがに氣持がよかつた。
新婚旅行 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)