“見窄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みすぼ87.0%
みすぼら13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村の学校は、其頃まだ見窄みすぼらしい尋常科の単級で、外に補習科の生徒が六七人、先生も高島先生一人りだつたので、教場も唯一つ。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
見窄みすぼらしい安居院の屋根には、疫病やみのやうな鴉が一羽とまつて、をりをり頓狂な聲を出してそこらをきよろきよろ見まはしてゐる。
飛鳥寺 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
調度も貧しく、酒の道具は裏庭に散らばつた儘、仰ぐと天井板が半分しか無く、太いはりが頭の上を通つて居るのも見窄みすぼらしい限りです。
これに対して、精鋭をうたわれた皇軍の飛行機は、三百台ばかりが飛んでいたが敵の大空軍に較べて、なんと見窄みすぼらしく見えたことであったか。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)