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見窄
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みすぼら
ふりがな文庫
“
見窄
(
みすぼら
)” の例文
調度も貧しく、酒の道具は裏庭に散らばつた儘、仰ぐと天井板が半分しか無く、太い
梁
(
はり
)
が頭の上を通つて居るのも
見窄
(
みすぼら
)
しい限りです。
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これに対して、精鋭を
謳
(
うた
)
われた皇軍の飛行機は、三百台ばかりが飛んでいたが敵の大空軍に較べて、なんと
見窄
(
みすぼら
)
しく見えたことであったか。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
漸
(
ようや
)
くこの裸体国の中で、たった一人、浴衣に
経木帽
(
きょうぎぼう
)
という自分の姿が、ひどく
見窄
(
みすぼら
)
しく感じられて、肩をすぼめてその一
群
(
むれ
)
のパラソルの村を抜けると
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
やつと暫くして代議士は
議事堂
(
カピトル
)
への通り路に
見窄
(
みすぼら
)
しい小さな教会がある事を思ひ出して、
吻
(
ほつ
)
と息をついた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
また風呂敷包を両手に下げた引かけ帯の
見窄
(
みすぼら
)
しい母親と並んで、一太は一層商売を心得た風に歩き出す。彼は活溌に左右に眼を配って、若い細君でも出て来そうな家を物色した。
一太と母
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
わたしのこの身なりの
見窄
(
みすぼら
)
しさはどうだらう? これが私の身上ありだけのものだつて言つたなら、世の中の女達はまあどんなにわたしを憐むことだらう? 僅かばかり持つてゐたものは
散歩
(新字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
首
(
くび
)
は
寧
(
むし
)
ろ
倒
(
さかさま
)
に
垂
(
た
)
れて
額
(
ひたひ
)
がいつでも
暑
(
あつ
)
い
日
(
ひ
)
に
照
(
て
)
られて
汗
(
あせ
)
ばんで
居
(
ゐ
)
た。
百姓
(
ひやくしやう
)
は
皆
(
みな
)
此
(
こ
)
の
見窄
(
みすぼら
)
しい
女
(
をんな
)
を
顧
(
かへり
)
みなかつた。
村落
(
むら
)
から
村落
(
むら
)
へ
野
(
の
)
を
渡
(
わた
)
る
時
(
とき
)
女
(
をんな
)
の
姿
(
すがた
)
は
人目
(
ひとめ
)
を
惹
(
ひ
)
くべき
要點
(
えうてん
)
が一つも
備
(
そな
)
はつて
居
(
ゐ
)
なかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
窄
漢検準1級
部首:⽳
10画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当