“水注”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずつぎ28.6%
みづつぎ28.6%
みずさ14.3%
みずさし14.3%
みづさし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大体形の大きいものが多く、窯も従って大きい。窯数は今八基あって仕事が盛である。今も「あんびん」(水注みずつぎ)の如き小品を作るが、昔はもっと色々作った。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
先生は大抵私に水注みづつぎの役を吩附いひつけられる。私は、葉鐵ぶりきで拵へた水差を持つて、机から机と𢌞つて歩く。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
とすきとおるような声で云いながら、枕元にある銀の水注みずさしの方へ力なく手を伸ばした。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
奥さんは火鉢の灰をらした。それから水注みずさしの水を鉄瓶てつびんした。鉄瓶はたちまち鳴りを沈めた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
罌粟けしの花を生けた白い水注みづさしと並んでね。
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)