“罌粟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けし98.4%
げし1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからすこしあがったあたりと右の脇腹のところに甚松の身体にあったような文久銭ほどの赤痣が罌粟けしの花のように赤くクッキリと残っている。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その花は菊、罌粟けし解脱母げだつぼの花、小木蓮しょうもくれん欝金香うこんこうその他種々の花が多く御殿の椽先に鉢植えで置いてあるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
せめてはレールの傍に菫が咲いて居るとか、又は滊車の過ぎた後で罌粟けしが散るとか薄がそよぐとか言ふやうに他物を配合すればいくらか見よくなるべく候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
特に自分の国に好意をよせ、出すべき舌を隠していてくれる場所であるだけになお彼にはこの罌粟けしの中の都会が恐るべきものに見えて来た。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)
顔は百合ゆりの花のような血の気のない顔、頭の毛はのベールのような黒いかみ、しかして罌粟けしのような赤い毛の帽子ぼうしをかぶっていました。
波のように高低を描いていく平原のその堤の上にいちめん真紅のひな罌粟げしが連続している。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)