“とっくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トックリ
語句割合
徳利95.5%
徳久利4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「雨のしょぼしょぼ降る晩にまめだが徳利とっくり持って酒買いに。」これは上方かみがたの歌であろう。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
「そのがくになっているお徳利とっくりはいかがですか? 色がよく出ているとおっしゃって、先生がほめてくださいました」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
徳利とっくりは或いは独立して、酒を温める用途にもう少し早くから行われていたかも知れぬが、少なくとも盃洗はいせんなどというものはその前には有り得なかった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
宮内くないはさらに眼をまろくして、蛾次郎がじろうのまえにある一本の徳利とっくりと、かれのドス赤い顔とをじッと見くらべた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女は派手な色の、着古した寝衣に、半纒はんてんをひっかけ、冷たい空の徳利とっくりを持って、男にびたしなをつくってみせた。
なにしてやがるかと思って、やぶけた窓の障子からのぞくとね、ポンポチ米を徳久利とっくりきながら勉強してやがるんだ。使いにゆく時だって破れはかまをはいてね、こちとら悪太郎の仲間になんかはいらねえで、いやに賢人ぶった子供だったよ。