“てうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
調子61.9%
銚子25.4%
語調4.8%
酒瓶1.6%
徳利1.6%
誂子1.6%
趙氏1.6%
鳥嘴1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おやこつちのおとつゝあん、しばらくでがしたねどうも、御機嫌ごきげんよろしがすね」おつたはそら/″\しいほどつてかはつた調子てうしでいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
玄竹げんちく其方そちつたのは、いつが初對面しよたいめんだツたかなう。』と、但馬守たじまのかみからさかづき玄竹げんちくまへして、銚子てうしくちけながらつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
お房は思切ツていけぞんざいな語調てうしで、「へツ、其様な人に思遣があツて耐るかえ。此のうへ飮まれたんじや、無けなし身上しんじやうみつぶしだア!」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
お志保は酒瓶てうしを持添へて勧めた。歓喜よろこび哀傷かなしみとが一緒になつて小な胸の中を往来するといふことは、其白い、優しい手のふるへるのを見ても知れた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
間も無く酒瓶てうしの熱いのが来た。敬之進は寒さと酒慾とで身を震はせ乍ら、さも/\うまさうに地酒の香を嗅いで見て
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
どうしたんだねエ、此のは」と、お加女かめこらへず声荒ららぐるを、お熊はオホヽと徳利てうし取り上げ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
酔顔斜めに梅子をうかがひ、徳利てうし取り上げて松島にがんとせしが「あら、冷えて仕舞しまつたんですよ」と、ニヤり松島と顔見合はせ、其儀そのまゝスイと立つて行きぬ、微動だもせで正座し居たる梅子
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
まさか、壺皿つぼざらはなかつたが、驚破すはことだと、貧乏徳利びんぼふどくり羽織はおりしたかくすのがある、誂子てうしまた引挾ひつぱさんで膝小僧ひざこぞうをおさへるのがある、なべ盃洗はいせんみづ打込ぶちこむのがある。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
以て重過料おもくくわれう申付ると有て此事はまづ双方さうはう落着らくちやくに及びけるがまことに越前守殿ならずば斯手早く黒白も判るまじと人々申合りしとぞ昔時むかし唐土もろこしかんの代に是とよく似たることあり趙氏てうしつま若き時夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たとへば、印度いんどの三明王めうわうへんじて通俗つうぞくの三入道にふだうとなり、鳥嘴てうし迦樓羅王かろらわうへんじてお伽噺とぎばなし烏天狗からすてんぐとなつた。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)