“盃洗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいせん96.2%
どんぶり3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広巳は瓦盃かわらけを手にした。瓦盃には酒がすこしあった。広巳はそれを飲んで盃洗はいせんですすごうとしたが、すすぐものがないので躊躇ちゅうちょした。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
栄二は盃の酒を盃洗はいせんへあけ、すぐに手酌で注ぎながら、なんでもない、ごみだと云って、また盃の中をみつめてから酒を啜った。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「小手調べはこれで済んだ。お次は本芸の水術だ。……ここに大きな盃洗どんぶりがんある。盃洗の中へ水をぐ」
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)