“ちょうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銚子59.6%
調子29.1%
長史1.1%
語調1.1%
長子1.1%
張氏0.7%
弔詞0.7%
瓶子0.7%
趙咨0.4%
晁氏0.4%
〽銚子0.4%
姚氏0.4%
寵士0.4%
寵賜0.4%
弔詩0.4%
張資0.4%
徴士0.4%
提子0.4%
朝市0.4%
朝旨0.4%
調声0.4%
趙氏0.4%
酒瓶0.4%
長嘴0.4%
長姉0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
省三は不思議に思ってじょちゅうの声のした方を見た。昨日の朝銚子ちょうしで別れた女が婢の傍で笑って立っていた。女は華美はで明石あかしを着ていた。
水郷異聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それは、いつも人をびあつめるこっけいな道化どうけたあいさつとは、まるっきりちがった調子ちょうしでした。見物人けんぶつにんたちはへんな気がしました。
活人形 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
待設まちもうけたる斉泰は、たゞちに符を発し使を遣わし、いて燕府の官属を逮捕せしめ、ひそか謝貴しゃき張昺ちょうへいをして、燕府に在りて内応を約せる長史ちょうし葛誠かつせい指揮しき盧振ろしんと気脈を通ぜしめ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
名刺を差出すとどうぞ暫くと、云い残して二階へあがって行くと入違いに快活な三十歳位の男が降りて来て磊落らいらく語調ちょうし
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
晩年磐梨いわなし郡某社の巫女みこのもとに入夫にゅうふの如く入りこみて男子二人を挙げしが後長子ちょうし窃盗せっとう罪にて捕へられ次子もまた不肖の者にて元義の稿本抔こうほんなど散佚さんいつして尋ぬべからずといふ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
武昌ぶしょう張氏ちょうしの嫁が狐にみこまれた。
荘厳な祭式の後に、色々な弔詞ちょうしが読み上げられた。ある人は朗々と大きな声で面白いような抑揚をつけて読んだが、むつかしい漢文だから意味はよく分らなかった。
鑢屑 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
木村助九郎が、瓶子ちょうしを向ける。席が隣なのでぽつぽつ話しかけるのであった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのあわただしい中を、中大夫趙咨ちょうしという者が魏へ向って出発していた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近頃、閑暇に富んでいるとみえ、曹丕は、使者の趙咨ちょうしに謁見を与えた後、なおいろいろなことを訊ねた。半ばからかい半分に、半ば呉の人物や内情を、談笑のうちに探ろうとするような、口吻こうふんだった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当村の名主晁氏ちょうしのお名は、久しく耳にするのみで、御見ぎょけんは今が初めてだが、初対面の手みやげに、じつは軽少なれど、金銀十万貫に値する儲け仕事を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あるじの晁氏ちょうしに会いたいのみ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
〽銚子ちょうし出るときゃ涙で出たが……
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
とう州、静海せいかい軍の姚氏ちょうしがその部下と共に、海の魚を捕って年々の貢物みつぎものにしていました。
見れば、いま、中軍の一端から、霜毛馬そうもうめにまたがって、白炎の如き一をひっさげ、顔良目がけて喚きかかった勇士がある。これなん曹操の寵士ちょうしで、また許都随一の勇名ある弱冠の徐晃じょこうだった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頃之しばらくニシテ妙法院親王ノ召ニ応ジテ侍読じとうトナル。王ソノ才ヲ愛シ寵賜ちょうし年アリ。後親ノ病メルヲ以テ官ヲ辞シテ郷ニかえル。家産薄劣、加フルニ病患ヲ以テス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一度は弔詩ちょうしまで作ってもらった。それにもかかわらず彼は依然として生きていた。余も当時はある新聞から死んだと書かれたそうである。それでも実は死なずにいた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
董卓は自分を相国しょうこくに封じ、楊彪ようひょうを司徒とし、黄琬こうえんを太尉に、荀爽じゅんそうを司空に、韓馥かんふく冀州きしゅうの牧に、張資ちょうしを南陽の太守に——といったように、地方官の任命も輦下れんかの朝臣の登用も
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肥後の河上彦斎かわかみげんさいとか、土佐の岡崎剛介おかざきごうすけとか、薩摩さつまの横山正太郎などの正直者は、新政府を、第二の幕府の出現と見て、徴士ちょうしえさにも応じないので、太政官だじょうかんは、大掃除の後のあくたを焼くように
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
提子ちょうしを持って席の間を酌して
アイヌ神謡集 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
小説も書いた、画もかいた、政治もやった、女にれた事もある。けれどもみんな失敗、まあ隠者、そう思っていただきたい。大隠たいいん朝市ちょうしに隠る、と。
黄村先生言行録 (新字新仮名) / 太宰治(著)
明朝は伊達少将の手を経て朝旨ちょうしを伺うことになるだろう。いずれも軽挙妄動もうどうすることなく、何分の御沙汰を待たれいと云うのである。九人は謹んで承服した。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
寝たまま富岡先生は人をしつけるような調声ちょうし、人をあざけるような声音こわねで言った。細川は一語も発し得ない。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
幼君では国政軍事、成り難しとあって、周の一将軍趙氏ちょうしが、全軍から推戴されて、その帝位を代っていだ。——これがそうの太祖であり、この史事を世に「陳橋ちんきょう譲位じょうい
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おんなたちは、逃げてしまうし、つづみ酒瓶ちょうしは、蹴とばされている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山中にて、天狗の羽翼、長嘴ちょうしを有して飛行せるを見たりというは、わしたかのごときものを見しならん。俗にいう木の葉天狗は、まさしくこれなり。また、怪獣の天狗に似たるものなしというべからず。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
それは義兄あにの陸軍中尉川村国彦かわむらくにひこだった。旗男の長姉ちょうしにあたる露子つゆことついでいるのだった。旗男は、東京の中学の二年生で、夏休を、この直江津なおえつの義兄の家でおくるためにきているのだった。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)