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ちょうし
ふりがな文庫
“
調子
(
ちょうし
)” の例文
その
晩
(
ばん
)
の
月
(
つき
)
は、
明
(
あか
)
るかったのです。そして、
地虫
(
じむし
)
は、さながら、
春
(
はる
)
の
夜
(
よ
)
を
思
(
おも
)
わせるように
哀
(
あわ
)
れっぽい
調子
(
ちょうし
)
で、
唄
(
うた
)
をうたっていました。
冬のちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、いつも人を
呼
(
よ
)
びあつめるこっけいな
道化
(
どうけ
)
たあいさつとは、まるっきりちがった
調子
(
ちょうし
)
でした。
見物人
(
けんぶつにん
)
たちはへんな気がしました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
女房はそれから、お菊の髪を
結
(
ゆ
)
いはじめた。女も今は少し気が落ちついたらしく、おだやかな
調子
(
ちょうし
)
で女房と話したり笑ったりした。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
利助
(
りすけ
)
さんは、いままで
調子
(
ちょうし
)
よくしゃべっていましたが、きゅうに
黙
(
だま
)
ってしまいました。そして、じぶんのほっぺたをつねっていました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
トッテンカン、トッテンカンと実に
調子
(
ちょうし
)
よく木琴は鳴ります。
三角帽
(
さんかくぼう
)
をかむり、
道化役
(
どうけやく
)
の服を着た新吉は、そこで大きな声で歌います。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
▼ もっと見る
これは
雷
(
かみなり
)
があんまり
調子
(
ちょうし
)
に
乗
(
の
)
って、
雲
(
くも
)
の上を
駆
(
か
)
け
回
(
まわ
)
るひょうしに、
足
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
みはずして、
地
(
ち
)
の上に
落
(
お
)
ちて、目を
回
(
まわ
)
したのでした。お
百姓
(
ひゃくしょう
)
は
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして冬
撰鉱
(
せんこう
)
へ来ていたこの村の
娘
(
むすめ
)
のおみちと出来てからとうとうその一本
調子
(
ちょうし
)
で親たちを
納得
(
なっとく
)
させておみちを
貰
(
もら
)
ってしまった。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「きょうは、いつもよりへたじゃないか、オヤユビくん!
調子
(
ちょうし
)
がちっとも合ってないよ。きみの心はどこへいっちゃったの?」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
アナトール・フランスは、また、世界で
屈指
(
くっし
)
の
名文家
(
めいぶんか
)
です。文章は
平明
(
へいめい
)
で
微妙
(
びみょう
)
で
調子
(
ちょうし
)
が
整
(
ととの
)
っていて、その上自然な重々しさをもっています。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
酒場
(
さかば
)
のおやじが気のない
調子
(
ちょうし
)
で言ったとたん、ばたばたと足音が近づき、ドアをさっとひらいて、あの
浮浪者
(
ふろうしゃ
)
のトーマスがとびこんできた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
見まわすまでもなく、広くもない座敷、片隅へ行ったお蓮様の口から、たちまち、
調子
(
ちょうし
)
ッぱずれのおどろきの叫びが逃げた。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ある日、彼は
祖父
(
そふ
)
の
家
(
いえ
)
で、そりくりかえって
腹
(
はら
)
をつき
出
(
だ
)
し、
踵
(
かかと
)
で
調子
(
ちょうし
)
をとりながら、
部屋
(
へや
)
の中をぐるぐるまわっていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
が
心
(
こころ
)
に
乗
(
の
)
って、
愈
(
いよいよ
)
調子
(
ちょうし
)
づいたのであろう。
茶代
(
ちゃだい
)
いらずのその
上
(
うえ
)
にどさくさまぎれの
有難
(
ありがた
)
さは、たとえ
指先
(
ゆびさき
)
へでも
触
(
さわ
)
れば
触
(
さわ
)
り
得
(
どく
)
と
考
(
かんが
)
えての
悪戯
(
いたずら
)
か。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「おい、クマ
公
(
こう
)
、いやにきげんのわるい顔をしてるじゃないか。いつもの
陽気
(
ようき
)
な
調子
(
ちょうし
)
はどこへやっちゃった。」
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
と
蛾次郎
(
がじろう
)
は、
卜斎
(
ぼくさい
)
の
顔色
(
かおいろ
)
が、だんだん
和
(
やわ
)
らいでくるのを見ると、
甘
(
あま
)
ッたれたような
調子
(
ちょうし
)
でしゃべりだしてくる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まあすべてがその
調子
(
ちょうし
)
でした。
震災
(
しんさい
)
以来
(
いらい
)
は
身体
(
からだ
)
の
弱
(
よわ
)
い
為
(
ため
)
もあったでしょうが
蒐集癖
(
しゅうしゅうへき
)
は
大分
(
だいぶ
)
薄
(
うす
)
らいだようです。
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
シューラはいつも
不機嫌
(
ふきげん
)
な時によくする
癖
(
くせ
)
で、ちょっと顔をしかめながら、さも
癪
(
しゃく
)
だというような
調子
(
ちょうし
)
で
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
枯
(
か
)
れた、
落附
(
おちつ
)
いた
調子
(
ちょうし
)
でそう
言
(
い
)
って、
老
(
お
)
いたる
妖精
(
ようせい
)
はつくづくと
私
(
わたくし
)
の
顔
(
かお
)
を
打
(
う
)
ちまもるのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「わたしのうたう歌は、すこし
調子
(
ちょうし
)
がちがっている。」と、マッチのそばにいた鉄なべがいいました。
ひこうかばん
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
やはり
毎朝
(
まいあさ
)
のようにこの
朝
(
あさ
)
も
気
(
き
)
が
引立
(
ひきた
)
たず、
沈
(
しず
)
んだ
調子
(
ちょうし
)
で
或
(
あ
)
る
横町
(
よこちょう
)
に
差掛
(
さしかか
)
ると、
折
(
おり
)
から
向
(
むこう
)
より
二人
(
ふたり
)
の
囚人
(
しゅうじん
)
と四
人
(
にん
)
の
銃
(
じゅう
)
を
負
(
お
)
うて
附添
(
つきそ
)
うて
来
(
く
)
る
兵卒
(
へいそつ
)
とに、ぱったりと
出会
(
でっくわ
)
す。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
比田のいう事もやっぱり好い加減の範囲を脱し得ない
上
(
うわ
)
っ
調子
(
ちょうし
)
のものには相違なかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
奥さんだけが歌い、それにオルガンの
調子
(
ちょうし
)
があうまでにはだいぶ夜もふけた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
朝倉先生の言葉の
調子
(
ちょうし
)
には、これまでになく力がこもっていた。次郎は、思わずまた荒田老の顔をのぞいた。荒田老は、しかし、その時には、もういつもの動かない木像の姿にかえっていた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
とても及ばぬ やさしい
調子
(
ちょうし
)
。
魔法の笛
(新字新仮名)
/
ロバート・ブラウニング
(著)
あまり、その
調子
(
ちょうし
)
がくだけていて、
自分
(
じぶん
)
に
対
(
たい
)
する
皮肉
(
ひにく
)
とはとれなかったので、お
竹
(
たけ
)
は、
前
(
まえ
)
にいた
女中
(
じょちゅう
)
のことだけに、ついつりこまれて
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
はじめのうちは、
調子
(
ちょうし
)
がそろわないので、ひとつところであばれているばかりでした。が、そのうちに、三人は同じ方へ水をけりました。
いぼ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
その日にやけた年とった
顔
(
かお
)
には、いつにない
若々
(
わかわか
)
しい元気がうかんでいました。
彼
(
かれ
)
は
額
(
ひたい
)
に
汗
(
あせ
)
をにじましながら、つよい
調子
(
ちょうし
)
でいいました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「それより
向
(
むこ
)
うのくだものの木の踊りの
環
(
わ
)
をごらんなさい。まん中に
居
(
い
)
てきゃんきゃん
調子
(
ちょうし
)
をとるのがあれが
桜桃
(
おうとう
)
の木ですか。」
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この家へきたときからこのくらいか、あるいはいつごろから
調子
(
ちょうし
)
がよくなったかと
問
(
と
)
うのであった。安藤は
真
(
しん
)
の花前の
友
(
とも
)
である。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
羽
(
は
)
ばたきに
調子
(
ちょうし
)
をあわせて、いつものように、「きみはどこだい? ぼくはここだよ! きみはどこだい? ぼくはここだよ!」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そこでいちばんおしまいに、中でもふんべつのありそうな
頭
(
あたま
)
の白いねずみが
立
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がりました。そして
落
(
お
)
ちついた
調子
(
ちょうし
)
で
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そうして遠くからきこえて来る楽隊の音は、また何ともいえない、やわらかい
静
(
しず
)
かないい
調子
(
ちょうし
)
となってひびいて来ます。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
もちろん、お
祖父
(
じい
)
さんが
伴奏
(
ばんそう
)
をつけたし、また歌の
調子
(
ちょうし
)
に
和声
(
ハーモニー
)
を入れておいた。それから……(彼は
咳
(
せき
)
をした)……それから、
三拍子曲
(
ミニュエット
)
に
中間奏部
(
トリオ
)
をそえた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
蛾次郎、ますますお
調子
(
ちょうし
)
づいて、いまや、その身が竹童の
般若丸
(
はんにゃまる
)
の
切
(
き
)
ッ先に、まねき
寄
(
よ
)
せられているとは知らずに、ノコノコとすぐ
後
(
うし
)
ろへまで近よっていった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たった
一人
(
ひとり
)
、
江戸
(
えど
)
で
生
(
うま
)
れて
江戸
(
えど
)
で
育
(
そだ
)
った
吉次
(
きちじ
)
が、
他
(
ほか
)
の
女形
(
おやま
)
を
尻目
(
しりめ
)
にかけて、めきめきと
売出
(
うりだ
)
した
調子
(
ちょうし
)
もよく、やがて二
代目
(
だいめ
)
菊之丞
(
きくのじょう
)
を
継
(
つ
)
いでからは
上上吉
(
じょうじょうきち
)
の
評判記
(
ひょうばんき
)
は
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
人間
(
にんげん
)
の
世界
(
せかい
)
は、
主従
(
しゅじゅう
)
、
親子
(
おやこ
)
、
夫婦
(
ふうふ
)
、
兄弟
(
きょうだい
)
、
姉妹等
(
しまいなど
)
の
複雑
(
こみい
)
った
関係
(
かんけい
)
で、
色
(
いろ
)
とりどりの
綾模様
(
あやもよう
)
を
織
(
お
)
り
出
(
だ
)
して
居
(
お
)
りますが、
天狗
(
てんぐ
)
の
世界
(
せかい
)
はそれに
引
(
ひ
)
きかえて、どんなにも一
本
(
ぽん
)
調子
(
ちょうし
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『
俺
(
おれ
)
の
用
(
よう
)
のあるのが
見
(
み
)
えんのか。いや
過去
(
かこ
)
は
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しますまい。』と
彼
(
かれ
)
は
調子
(
ちょうし
)
を一
段
(
だん
)
と
柔
(
やさ
)
しくしてアンドレイ、エヒミチに
向
(
むか
)
って
云
(
い
)
う。『さあ
君
(
きみ
)
、
掛
(
か
)
け
給
(
たま
)
え、さあどうか。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
主人
(
しゅじん
)
は、あわれなほど
泣
(
な
)
きさけびました。けれども、主人が大きな声でさけべばさけぶほど、こん
棒
(
ぼう
)
はその泣き声に
調子
(
ちょうし
)
をあわせて、ますます力をいれてなぐりつけるのです。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
船
(
ふな
)
のりが
疑
(
うた
)
ぐりぶかい
調子
(
ちょうし
)
でいうと、わかいなかまは、
不平
(
ふへい
)
そうにほおをふくらし
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
もしやと思って、
暗
(
あん
)
に心配していた彼の
掛念
(
けねん
)
の半分は、この
一語
(
いちご
)
で吹き晴らされたと同じ事であった。夫人はいつもほど陽気ではなかった。その代りいつもほど
上
(
うわ
)
っ
調子
(
ちょうし
)
でもなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
可哀
(
かわい
)
そうなエチエンヌも、やっぱり自分の
脚
(
あし
)
相応
(
そうおう
)
に
歩
(
ある
)
いているのです。
調子
(
ちょうし
)
が
揃
(
そろ
)
う
筈
(
はず
)
がありません。エチエンヌは
走
(
はし
)
ります。
息
(
いき
)
を
切
(
き
)
らします。声を出します。それでも
遅
(
おく
)
れてしまいます。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
少しわきの
方
(
ほう
)
には、
讃美歌
(
さんびか
)
を
器用
(
きよう
)
にこなす子供たちが
並
(
なら
)
んでいて、その
中
(
なか
)
の一人はいつも
歌
(
うた
)
い
出
(
だ
)
す前に、そっといろいろな声で
唸
(
うな
)
るような
真似
(
まね
)
をする——これを
称
(
しょう
)
して、
調子
(
ちょうし
)
を
決
(
き
)
めるというのだ。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
ちょうどその
声
(
こえ
)
は、ぶなの
木
(
き
)
がざわざわと
体
(
からだ
)
を
揺
(
ゆ
)
すって
歌
(
うた
)
うのに、
調子
(
ちょうし
)
を
合
(
あ
)
わせて、
頓狂
(
とんきょう
)
な
拍子
(
ひょうし
)
でも
取
(
と
)
るようにきかれたのでした。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほんとうにその
返事
(
へんじ
)
は
謙遜
(
けんそん
)
な
申
(
もう
)
し
訳
(
わ
)
けのような
調子
(
ちょうし
)
でしたけれども私はまるで立っても
居
(
い
)
てもいられないように思いました。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そこで、ニールスは、この
調子
(
ちょうし
)
では、いつかはつかまえられるかもしれないぞ、と、だんだん心ぼそくなってきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
いつかのように、この国で
生
(
う
)
まれた人間ですからというような
調子
(
ちょうし
)
に、
人世上
(
じんせいじょう
)
のことになんらか考えてやしまいか。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
猿
(
さる
)
はだんだん
心配
(
しんぱい
)
になって、しきりに
聞
(
き
)
きたがります。くらげはよけいおもしろがって、しまいにはお
調子
(
ちょうし
)
に
乗
(
の
)
って
猿
(
さる
)
をからかいはじめました。
猿
(
さる
)
はあせって
くらげのお使い
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
まっ
先
(
さき
)
の一寸法師から、最後の旗持ちまでは百五十メートルほどもあり、その長い行列は、
楽隊
(
がくたい
)
の
吹
(
ふ
)
き鳴らす
行進曲
(
こうしんきょく
)
で、何ともいえない気持ちよい
調子
(
ちょうし
)
につつまれ
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
牧場
(
まきば
)
の中には、美しい
調子
(
ちょうし
)
の
笛
(
ふえ
)
のような
蟇
(
がま
)
のなく声が聞えていた。
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の
鋭
(
するど
)
い
顫
(
ふる
)
え声は、星のきらめきに
答
(
こた
)
えてるかのようだった。
風
(
かぜ
)
は
静
(
しず
)
かに
榛
(
はん
)
の
枝
(
えだ
)
をそよがしていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ひどく
調子
(
ちょうし
)
が悪く、ときどき、ぐわッと大きくかみついて、とることもどうすることもできなくなってしまうようなしまつでしたので、ふたりは、家でかみをかることを
いぼ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
調
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“調子”で始まる語句
調子外
調子高
調子合
調子附