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代目
私たちが、
子供のころから、
親しみなれてきた
一休さんは、
紫野大徳寺、四十七
代目の
住職として、
天下にその
智識高徳をうたわれた
人でした。
たった
一人、
江戸で
生れて
江戸で
育った
吉次が、
他の
女形を
尻目にかけて、めきめきと
売出した
調子もよく、やがて二
代目菊之丞を
継いでからは
上上吉の
評判記は
二
代目の
時代の
鷄屋の
番人に
好い
老人が
居て、いろ/\
世話をして
茶など
入れて
呉れて
居たが、
其老人間もなく
死んだので、
何んとなく
余は
寂寞を
感じたのであつた。