“代掻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろか81.8%
しろかき18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよいよ田植となって代掻しろかきえぶりすり、苗もその日の朝取るのがふつうだったが、いそがしい日には、前日の日暮れに取って置くようになった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これは雪の中に黒く馬の形を現わすもので、それは代掻しろかき馬といって、稲の植付け前の整地に使う馬である。白馬しろうま岳という名はそれから来たのだが、白は当字に過ぎず、代馬しろうまは黒い毛色なのである。
残雪の幻像 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
 水が来なくなって下田の代掻しろかきができなくなってから今日で恰度ちょうど十二日雨がらない。いったいそらがどうかわったのだろう。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
勘次かんじ百姓ひやくしやうもつとせはしいころの五ぐわつ病氣びやうきつた。かれくつわけた竹竿たけざをはしつてうまぎよしながら、毎日まいにちどろだらけになつて代掻しろかきをした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)