“白馬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はくば41.5%
しろうま30.2%
どぶろく7.5%
あおうま5.7%
あをうま3.8%
しろ3.8%
ハクバ3.8%
しらま1.9%
ホワイト・ホールス1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「見よ、見よ。凶雲きょううんぼっして、明星みょうじょう出づ。白馬はくばけて、黄塵こうじんめっす。——ここ数年を出でないうちじゃろう。青年よ、はや行け。おさらば」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羊歯しだの生えた岩の下には、深い谷底がひらいてゐる。一匹の毒竜はその谷底に、白馬しろうままたがつた聖ヂヨオヂと、もう半日も戦つてゐる。
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
白馬どぶろくとは違いますよ、ハハハハハハ』と、自分はふと口をすべらした。何たる残刻ざんこく無情の一語ぞ、自分は今もってこの一語を悔いている。
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
元日も源氏は外出の要がなかったから長閑のどかであった。良房よしふさの大臣の賜わった古例で、七日の白馬あおうまが二条の院へ引かれて来た。宮中どおりに行なわれた荘重な式であった。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
大饗おほみうけの引出物に白馬あをうまばかりを三十頭、賜つたこともございますし、長良ながらの橋の橋柱はしばしらに御寵愛のわらべを立てた事もございますし、それから又華陀の術を傳へた震旦しんたんの僧に
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「おぬしの小屋に、岩間殿の白馬しろが預けてあるそうだが、出してくれい」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぐっと甘酒を呑みほしてから、だしぬけに碾茶の茶碗を私の方へのべてよこした。「この茶碗に書いてある文字、——白馬ハクバオゴリテ不行ユカズ。よせばいいのに。てれくさくてかなわん。 ...
ダス・ゲマイネ (新字新仮名) / 太宰治(著)
なんの気もなく空を見れば、鉾尖ほこさきたけ白馬しらまたけとの間に、やや赤味を帯びた雲が一流れ、切れてはつづき、つづいては切れて、ほかの大空はいっぱいに金砂子きんすなごいた星の夜でありました。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのバーク州の白馬ホワイト・ホールスというは、絶頂の高さ海抜八五六フィートある白馬山の北側いただきより少し下にり付けた長三七四フィート、深さおよそ二フィートの巨馬像で、面積二エーカーほどあり。