“しらま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白馬50.0%
白間50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんの気もなく空を見れば、鉾尖ほこさきたけ白馬しらまたけとの間に、やや赤味を帯びた雲が一流れ、切れてはつづき、つづいては切れて、ほかの大空はいっぱいに金砂子きんすなごいた星の夜でありました。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「その怨霊が雲になって、この日高郡の空へ現われる、それ、あちらに見える鉾尖ほこさきたけから、こちらに遠く白馬しらまたけまで、一筋の雲がずーっと長く引いた時は大変だ、それが今いう、清姫様の帯だ」
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
里の二月は紅梅こうばいのほころぶころだが、ここは小太郎山こたろうざんの中腹、西をみても東をながめても、駒城こまぎの峰や白間しらまだけなど、白皚々はくがいがいたるそでをつらねているいちめんの銀世界で、およそ雪でないものは
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)