白馬あおうま)” の例文
元日も源氏は外出の要がなかったから長閑のどかであった。良房よしふさの大臣の賜わった古例で、七日の白馬あおうまが二条の院へ引かれて来た。宮中どおりに行なわれた荘重な式であった。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
白馬あおうま節会せちえであったから、これだけはこの宮へも引かれて来て、女房たちが見物したのである。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
元三日が過ぎてまた今年は男踏歌おとことうかであちらこちらと若い公達きんだちが歌舞をしてまわる騒ぎの中でも、寂しい常陸の宮を思いやっていた源氏は、七日の白馬あおうま節会せちえが済んでから、お常御殿を下がって
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)