“凶雲”の読み方と例文
読み方割合
きょううん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「見よ、見よ。凶雲きょううんぼっして、明星みょうじょう出づ。白馬はくばけて、黄塵こうじんめっす。——ここ数年を出でないうちじゃろう。青年よ、はや行け。おさらば」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
愛洲陰流あいずかげりゅう疋田浮月斎ひきだふげつさい雪辱せつじょくにでたがやぶれ、香取流かとりりゅうのなにがしがまた敗れ、いよいよ試合しあいがコジれだして、なにかただならぬ凶雲きょううんを、この結末けつまつまねきはしまいかとあんじられるほど
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あれを見ろ、小文治こぶんじ。みだれた凶雲きょううん殺気さっきにみなぎっている」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)