“結末”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カタストローフ26.7%
けつまつ13.3%
しまひ6.7%
おきまり6.7%
おしまひ6.7%
くゝり6.7%
まとまり6.7%
むすび6.7%
をはり6.7%
エンデング6.7%
フィニス6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな事を口癖に言って居りましたが、到頭それが事実になって、不思議な結末カタストローフが私達の上を見舞う日が来ました。
いったいこの結末けつまつはどうなるだろう。わたしは少し心配になってきた。ヴィタリス親方がいてくれれば、巡査じゅんさに答えることもできよう。
『此の間ね。』高橋は言ひいだ。『何とかした拍子に先生莫迦に昂奮しちやつてね、今の其の話を始めたんだ。話だけなら可いが、結末しまひにや男泣きに泣くんだ。 ...
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
なまじ十手を振廻したりなんかしただけに猶々なおなお始末がつきませんや。でも、その梶井という武士さむらいも案外さばけた人で一緒に笑ってくれましたから、まあ、まあ、どうにか結末おきまりは付きましたよ
半七雑感 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こんな事を言つて、後頭うしろにだけ少しの残つてゐる滑かな頭をつるりと撫でて見せた。みんなは笑つた。笑ひながら多吉は、此の老人にもう其の話を結末おしまひにせねばならぬ暗示を与へる事を気の毒に思つた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
斯の伝説はかく若いものゝ知らないことであつた。それから自分の意見を述べて、いよ/\結末くゝりといふ段になると、毎時いつも住職は同じやうな説教の型に陥る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『自分はこれから将来さき奈何どうしよう——何処へ行つて、何を為よう——一体自分は何の為に是世このよの中へ生れて来たんだらう。』思ひ乱れるばかりで、何の結末まとまりもつかなかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「これが事の結末むすびでさあね。彼奴が生きていた時分は、誰でも彼でもおどかしてそばへ寄せ附けなかったものだが、そのお蔭で死んでから私達を儲けさしてくれたよ。はッ、はッ、はァ!」
信吾去り、志郎去り、智恵子去り、吉野去つて、夏二月の間に起つた種々いろいろ事件ことがらが、一先ひとま結末をはりを告げた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
at last, 僕とリンピイのまえに投げ出された一大MYSTERY——公式上、物語の結末エンデングは速力だけを尊重する。
いいですか、その後には墓掘りが控えている。われわれにとっては神廟しんびょうが。皆大きな穴の中に落ちこむのである。死。結末フィニス。全部の清算。そこが消滅の場所である。死は死しているのである。