“後頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしろ50.0%
うしろあたま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな事を言つて、後頭うしろにだけ少しの残つてゐる滑かな頭をつるりと撫でて見せた。みんなは笑つた。笑ひながら多吉は、此の老人にもう其の話を結末おしまひにせねばならぬ暗示を与へる事を気の毒に思つた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
とたんに、ケレンコと太刀川は、いやというほど後頭うしろあたまを潜水兜のふちにぶっつけた。おどかされてふるえあがった運転士が、いきなりエンジンを全速力のところへもっていったからであった。
太平洋魔城 (新字新仮名) / 海野十三(著)