“むすび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ムスビ
語句割合
握飯49.1%
16.4%
結飯7.3%
5.5%
団飯3.6%
産巣3.6%
産霊3.6%
1.8%
搏飯1.8%
摶飯1.8%
(他:3)5.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ですから御飯になさいなね、種々いろんな事をいって、お握飯むすびこしらえろって言いかねやしないんだわ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
来てみて、はじめて口あんぐりと握飯むすびを食う始末……焼跡をうろついて、あやしまれでもしては、このうえ気のかない骨頂。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
我曰ふ。師よ、かくうたふは靈なりや。彼我に。汝のはかるところ正し、彼等は怒りのむすびを解くなり。 二二—二四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
幅の狭い茶色の帯をちょっきりむすびにむすんで、なけなしの髪を頸窩ぼんのくぼへ片づけてその心棒しんぼうに鉛色のかんざしを刺している。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから、昼弁当の結飯むすびをこしらえ、火にかざして、うす焦げにして置いて、小舎の傍からむしって来た、一柄五葉の矢車草の濶葉に一つずつ包む。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
味噌をブチ込んで「おじや」をこしらえてすする、昼飯の結飯むすびは、焚火にあてて山牛蒡やまごぼうの濶葉で包む、晃平の言うところによると、西山の村では、この牛蒡の葉を
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
汝の指かゝるむすびを解くをえずともあやしむに足らず、こはその試みられざるによりていと固くなりたればなり。 五八—六〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
請ふなほ少しく溯りて、高利を貪るは神恩にさからふものなりとの汝の言に及び、そのむすびを解け —九六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
穴から少しりると阿蘇神社があるそのそばに小さな小屋があって番茶くらいはのませてくれる、そこへ逃げ込んで団飯むすびをかじって元気をつけて
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
重たいほどにれた我が顔の心地しさをも苦にぜず、団飯むすびからあしごしらえの仕度まですっかりして後、叔母にも朝食をさせ、自分も十分にきっ
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もろもろの生きの産巣むすび
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
もろもろの生きの産巣むすび
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
きはみ無しすめら産霊むすび
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
人の生まるる始めのこと、死にてのちの理などを推慮おしはかりにいうは、いとやくなきわざなれば、ただに古伝説を守りて、人の生まるることは、天津神あまつかみくすしくたえなる産霊むすび御霊みたまによりて
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
有一日あるひ伏姫は。すゞりに水をそゝがんとて。いで石湧しみづむすび給ふに。横走よこばしりせし止水たまりみづに。うつるわが影を見給へば。そのかたちは人にして。かうべは正しく犬なりけり。」云々しか/″\
古来、温泉山に登るときは、必ず搏飯むすびと梅干しとを携うべし。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
私は今白い摶飯むすびを三つ食べて、冷めたい紅茶を一杯ぐつとあほつたところだ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
きはみ無しすめら産靈むすび
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
「これが事の結末むすびでさあね。彼奴が生きていた時分は、誰でも彼でもおどかしてそばへ寄せ附けなかったものだが、そのお蔭で死んでから私達を儲けさしてくれたよ。はッ、はッ、はァ!」
このたびのお使いとは、すなわち、私を以て、両家のかたい結盟むすびを成しとげてまいれ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)