“減”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
69.1%
へら9.6%
げん9.0%
3.4%
2.8%
へり1.7%
へつ1.1%
すい0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
へっ0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
料理りょうりはうまかった。そうだ、まったくすばらしかった。はららないし、くたびれもしないし、暑すぎもせず、寒すぎもしなかった。
吾は猶五形を殖やすべし、五形の枕は最も柔軟やはらかに頭ざはり善しと君ののたまひしかば。汝も金仙花をへらして蒲公英を増しては如何に。
花枕 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
かれえずあるものさがすやうなしか隱蔽いんぺいした心裏しんりあるものられまいといふやうな、不見目みじめ容貌ようばう村落むらうちさら必要ひつえうやうやげんじてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
兒童出席簿と睨み合をし乍ら算盤そろばんの珠をさしたりいたり、過去一ヶ月間に於ける兒童各自の出缺席から、其總數、其歩合を計算して
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
筋の多いふかしいも、麦飯の結塊むすび、腹のいた時には、富家の子をだまして、銭を盗み出させて、二十銭の銅貨に駄菓子だがしを山ほど買って食った。
ネギ一束 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
したがつふれしたがつはらところつんで見る事なし。又地にあればへりもする也。かれをもつて是をおもへば、我国の深山幽谷しんざんいうこく雪のふかき事はかりしるべからず。
かれ何程なにほど節約せつやくしてもつひにじり/\とへつくのみである財布さいふすがつて、すゝきいたやうぢたくちなんでもころしてるのだといふ容子やうすをしてその々々ときざんですごした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だから馬鈴薯には懲々こりごりしましたというんです。何でも今は実際主義で、金が取れて美味うまいものが喰えて、こうやって諸君と煖炉ストーブにあたって酒を飲んで、勝手な熱を吹き合う、腹がすいたら牛肉を
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
お島は力ない手を、浴槽よくそうふちにつかまったまま、ながっていく湯を、うっとり眺めていた。ごぼごぼと云う音を立てて、湯は流れおちていった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
僕は是れで三年配達をつてるが、肩は曲がる、血色はくなる、記憶力は衰へる、僕はツクヅク夜業の不衛生——と云ふよりもむしろ一個の罪悪であることを思ふよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
グリンデルワルト行きの乗り換えは九時発で、切符の買い替えに、初めて会員証を利用して、二割五分きの特典にあずかった。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
云わないでも宜しい、質朴で宜しいなア、どうだ腹がへったろう、なに昨日から食わない、これ小僧台所へ連れて往っておまんま
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
究竟つまり君の方に損の掛らん限はけてもらひたいのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)