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減
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へら
ふりがな文庫
“
減
(
へら
)” の例文
吾は猶五形を殖やすべし、五形の枕は最も
柔軟
(
やはらか
)
に頭ざはり善しと君ののたまひしかば。汝も金仙花を
減
(
へら
)
して蒲公英を増しては如何に。
花枕
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
奉公人も
多人数
(
たにんず
)
居って多過ぎるから
減
(
へら
)
そうと思っているところだから、奉公に置く事も出来ません帰えって下さい、此の開明の世の中に
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そして皆が
搾
(
しぼ
)
られた
渣
(
かす
)
なんだ。俺達あみんな働きすぎたんだ。俺達あ食うために働いたんだが、その働きは大急ぎで自分の命を
磨
(
す
)
り
減
(
へら
)
しちゃったんだ。
淫売婦
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
之
(
これ
)
に
對
(
たい
)
する
對策
(
たいさく
)
は
如何
(
いかん
)
と
云
(
い
)
ふと、
海外
(
かいぐわい
)
で
金
(
かね
)
を
借
(
か
)
りて
在外資金
(
ざいぐわいしきん
)
の
補充
(
ほじう
)
を
圖
(
はか
)
るか、
外國
(
ぐわいこく
)
から
買
(
か
)
ふ
物
(
もの
)
を
減
(
へら
)
す、
即
(
すなは
)
ち
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
を
減
(
へら
)
すか二つに一つしかないのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
誰でも変に感じられるが四五年以前
或
(
ある
)
僧が
此処
(
ここ
)
で腹を
減
(
へら
)
し前へも出られず、後へも戻れず、
立
(
たち
)
すくみになって、非常に
弱
(
よわっ
)
ていると、参詣の老人がそれを認めて
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
▼ もっと見る
「このまま連れてゆくか、それとも引返すかどっちかだ。連れてゆくのなら、食料品が足りないから、今日から皆の食物の分量を四分の一ずつ
減
(
へら
)
すより
外
(
ほか
)
ない」
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さて食べる前にまた火へかけて
葡萄酒
(
ぶどうしゅ
)
を少し加えて
赤茄子
(
あかなす
)
のソースを
交
(
ま
)
ぜて
米利堅粉
(
めりけんこ
)
でその汁を濃くするのですが略式にすれば加える物を
減
(
へら
)
しても構いません。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
奉公に出さん事も
口惜
(
くちをし
)
けれども外に
工面
(
くめん
)
の致し方なく此上は一人の口を
減
(
へら
)
すより外なしと
近所
(
きんじよ
)
の口入を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二三
寸
(
すん
)
から五六
寸
(
すん
)
位
(
ぐらゐ
)
な
稀
(
まれ
)
には一
尺
(
しやく
)
位
(
ぐらゐ
)
なものも
掘
(
ほ
)
り
起
(
おこ
)
される。
皆
(
みな
)
研
(
と
)
ぎ
減
(
へら
)
したやうな
木片
(
もくへん
)
のみである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
我が
若年
(
ぢやくねん
)
のころは鮏あまたとれたるゆゑその
価
(
あたひ
)
もいやしかりしが、近年は
捕
(
とり
)
うる事
少
(
すくな
)
きゆゑ価もおのづからむかしに
倍
(
ばい
)
せり。年々
工
(
たくみ
)
を
新
(
あらた
)
にして
漁
(
れふ
)
するゆゑ捕
減
(
へら
)
したるならん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ところが合せ剃刀は思ひのほか刄が厚いから、傷跡の肉のハゼるもので、この佐野松の傷の樣子では、使ひ込んで磨ぎ
減
(
へら
)
した剃刀の、峯のなくなつた奴を使つたに相違あるまい
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
妓夫は怒るし、仕末に困つて、何うしようと思つて居ると、裏の馬小屋で、主人が居ないので、三日間食はずに、腹を
減
(
へら
)
して居つた、栗毛の三歳が、物音を聞き付けて、一声高く
嘶
(
いなゝ
)
いた。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
ウエーバーと云ふ生理学者は自分の
心臓
(
しんぞう
)
の鼓動を、増したり、
減
(
へら
)
したり、随意に変化さしたと書いてあつたので、平生から鼓動を試験する
癖
(
くせ
)
のある代助は、ためしに
遣
(
や
)
つて見たくなつて
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
スキの方を
減
(
へら
)
さうなんてチヤンチヤラ
可笑
(
をか
)
しい
玩具の賦:昇平に
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
それならば
財政
(
ざいせい
)
の
整理緊縮
(
せいりきんしゆく
)
をし、
國民
(
こくみん
)
の
消費節約
(
せうひせつやく
)
をして
海外
(
かいぐわい
)
から
買
(
か
)
ふ
物
(
もの
)
を
減
(
へら
)
し、
海外
(
かいぐわい
)
に
支拂
(
しはら
)
ふ
資金
(
しきん
)
の
必要
(
ひつえう
)
を
減
(
へら
)
して
以
(
もつ
)
てこの
難局
(
なんきよく
)
を
救
(
すく
)
ふより
外
(
ほか
)
に
途
(
みち
)
はないのである
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
、
磨
(
と
)
ぎ
減
(
へら
)
して
反
(
かへ
)
つてよく切れるからと、私から貰つて、自分で使つて居りました
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一方の籠の梨を少し
減
(
へら
)
しまして、それへ
彼奴
(
あいつ
)
を載せ、忰と梨とを
私
(
わたくし
)
がこう
担
(
かつ
)
いで、乳を貰いながら商売を致して、何うやら斯うやら十二の
年齢
(
とし
)
まで丹誠して、お店へ奉公に遣りましても
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其翌日から三四郎は四十時間の講義を殆んど、半分に
減
(
へら
)
して仕舞つた。さうして図書館に這入つた。広く、長く、天井が高く、左右に窓の沢山ある建物であつた。書庫は
入口
(
いりぐち
)
しか
見
(
み
)
えない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
出
(
いで
)
途中にても※らず長逗留なし醫藥其他共後藤の世話になりしとは
云
(
いふ
)
ものゝ追々に
金
(
かね
)
も
遣
(
つか
)
ひ
減
(
へら
)
しければ此上江戸見物などに
遣
(
つか
)
ひ
捨
(
すて
)
る貯へなきゆゑ
只
(
たゞ
)
禮
(
れい
)
のみ云て一度も同道せし事なく日々宿屋にばかり居て誠に
退屈勝
(
たいくつがち
)
なれば夫婦は
額
(
ひたひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“減”の意味
《名詞》
減(げん)
減ること。減らすこと。
(出典:Wiktionary)
減
常用漢字
小5
部首:⽔
12画
“減”を含む語句
好加減
加減
人減
減殺
可加減
手加減
煮加減
減少
宜加減
半減
減食
加減弁
湯加減
匙加減
漸減
磨減
減毀
減額
俯向加減
不減口
...