“磨減”の読み方と例文
読み方割合
すりへ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾ヶ所とも知れぬ長崎の古い寺々はつたまつはる其の土塀と磨減すりへつた石段と傾いた楼門の形とに云ひ知れぬ懐しさを示すばかりで、奈良京都の寺院の如くに過去の権威の圧迫を感じさせない。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
おゝ頑丈なそれらの草履サンダル磨減すりへることとてなき草履サンダルよ!……
千年の「時」が磨減すりへらした
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)