-
トップ
>
-
磨臼
読み方 | 割合 |
すりうす | 33.3% |
するす | 33.3% |
ひきうす | 33.3% |
勘次はお
品が
起きて
竈の
火を
點けるうちには
庭葢へ
籾の
筵を
干したりそれから
獨りで
磨臼を
挽いたりして、それから
大根も
干したり
土へ
活けたりして
闇いから
闇いまで
働いた。
「さうだつけかな、それでも
俺ら
唐箕は
強く
立てた
積なんだがなよ、
今年は
赤も
夥多だが
磨臼の
切れ
方もどういふもんだか
惡いんだよ」とお
品は
少し
身を
動かして
分疏するやうにいつた。
諺の「ボンネットを一度水車小屋の
磨臼に
抛り込んだ以上」は、つまり一度
貞操を売物にした以上は、今さら
宿命とか身の
行末とかそんな
素人臭い
歎きは無い。